抗インフルエンザの作用の仕組みと今シーズンの流行り

ワクチン
インフルエンザの流行りは、流行シーズン前に行われる予防接種のワクチンの製造に数カ月の期間を要する為に、流行シーズンの数カ月前から予想されています。予防接種のワクチンは、世界保健機関が推奨するワクチン株を参考にして、昨年日本国内で流行したワクチン株などを加味し、厚生労働省が春先に選定しており、ワクチン株を見れば今シーズンのインフルエンザの流行りが分かります。2015年〜2016年シーズンは、香港A型亜種とソ連A型亜種とB型山形系統の三価ワクチンであった昨年に比べて、A型2種とB型山形系統にB型ビクトリア系統が追加され、四価ワクチンとなっています。特に今シーズンのインフルエンザの流行りは、ここ数年間流行していないB型ビクトリア系統の流行が懸念され、数年流行していない為抗体を保有している人が少なく、劇症化する危険性が高いとされています。

インフルエンザの治療には、国や地方自治体が備蓄を始めているタミフルやリレンザなどのノイラミニダーゼ阻害薬とエボラ出血熱に有効とされたリボ核酸依存性リボ核酸ポリメラーゼ阻害薬アビガンがあります。ノイラミニダーゼ阻害薬の仕組みは、遺伝子情報が詰まったリボ核酸を有しているが伝令リボ核酸を持たない為に、単独で増殖出来無いインフルエンザウイルスのスパイクタンパクのノイラミニダーゼに作用する事で増殖したウイルスを感染細胞内に閉じ込め、インフルエンザの発症や症状の悪化を抑制し、感染者の免疫力によりウイルスを撃退する仕組みになっています。その為、発熱や頭痛、腹痛などの症状に対しては、対処療法が必要です。リボ核酸ポリメラーゼ阻害薬の仕組みは、リボ核酸ボリメラーゼを阻害する事で、インフルエンザウイルスのよりタンパク質や遺伝情報を複製する核へ放出された遺伝子情報の複製を抑制し、インフルエンザウイルスを死滅させる効果があります。